探究プログラム

探究プログラムについてPBL(Project Based Learning)に基づいた学び

探究や課題研究・修学旅行などさまざまな枠組みのなかで、
スポットでもプログラムを届けています。

いずれも共通して「生成」という教育哲学と
「PBL(Project Based Learning)」をベースとして学びづくりを展開しています。

コアとなる考え方

プログラムデザインや教室での場づくりでは、
これら4つの要素を大切にしています。

“わたし”
から
はじめる

隠れていたり、遠くなっていても、誰しもが持っている”やってみたい”という一人ひとりの「内発的動機」を起点に学びをつくっています。自己の在り方から始めることが、探究のエンジンとなり、創造の源泉となるからです。

まずは
“やってみる”

まずは”やってみる”こと。文献調査にとどまらず、自らアクションすることで、新たな自分や視点との出会いに繋がるからです。それは生徒たちの自信や喜びに、探究の深まりに繋がっていきます。

越境する

学校の中の関係にとどまらず、多様な立場や分野の人が交差する場づくりを大切にしています。越境することで風通しがよくなったり、カルチャーが発展したり、そこから創発が生まれるためです。

なにかを
生みだす
“余白”

時間や空間、関係性において「余白」の確保を重視しています。たとえば生徒を信じて待つという余白を持つことで、思いもよらない生徒の変化や、想定外の挑戦が生成されるからです。

探究プログラムの例

出会う一人ひとりの”個”を引き出す・気づく

“好き”を語る対話ワークショップ

懐かしのプロフィール帳のようなワークシートを使って、学生や社会人たちと、仕事や趣味・プライベートについて対話し、多様な生き方や価値観に触れる時間。大勢のメンターに関わって頂くことで、少人数の輪で、フラットにラフに対話します。
生徒からは「友人の知らないところを見つけた」「ニッチな自分の趣味の話ができて嬉しかった」「また来て話したい」といったコメントが寄せられます。

近すぎて見えなかった“未知”と出会う・まちあるき

地域のまちづくりの専門家や作家さん、建築や芸術を学ぶ学生さんなどと協働して、様々なスタイルのまちあるきワークショップを実施。
学校周辺を歩きまわって、人と出会い、暮らしについて話を伺ったり、風景から作品をつくったり、一人ひとりの視点や感覚をほぐしながら、近すぎて見えていなかった街と再び出会っていきます。生徒は「この辺りって、こんな面白かったっけ?」と口々にこぼしていました。

やってみる

“聴く”を捉えるインタビューワークショップ

オーラルヒストリーを専門とする慶應義塾大学・SFCの清水唯一朗研究室に所属する学生さんたちと協働で開発・運営しているワークショップ。
”聴くこと”は、シンプルに見えて、いつも人との出会いや経験の入口にあり、なかなか奥深い行為です。基本は、前半でインタビューについて深め、後半では社会人や学生を相手に実践してみる連続授業。その後の探究でのアクションがぐっと深まっていきます。

“会いたかったあの人”に会う

深まってきた自分の好きや興味関心を、自ら駆動させるプログラム。それぞれの”会いたかったあの人”に、自ら企画書を執筆し、アポを取ってインタビューに出かけるものです。
”会いたかったあの人”を考えることは夢と実現のちょうど真ん中にあり、自分で動き出すことにまだまだ不慣れな状況でこそ、教室はドキドキ・ざわざわします。そのため最もシンプルな”やってみる”自己探究として、本格的な探究が始まる前に実施する場合が多いです。

生み出す生徒自身で学びを生み出す

“やってみたい”を実現するマイプロジェクト

より生徒たち自身が自由に動かしていく学びとして、生徒たちが自分自身の興味関心からプロジェクトを立上げ、挑戦するプログラム。
基本的には1年間をかけて、プロジェクトを企画し、先生やメンター、学外の専門家たちにインタビューしながら取り組んでいきます。これまでお店を貸し切って、一日限定のおでん屋さんを開店したり、校内でスポーツ大会を開催する生徒たちがいたほか、LGBTについてのイベントをしたり、双子の研究をしたり、個性あふれるプロジェクトが毎年生まれています。

協働の流れ

共有

企画内容を定めるまえに、まずは、お問合せいただいた背景や課題意識、学校の様子、皆さまの思いについてインタビューをさせていただいています。
また私たちも、これまでの取組みやそのコンセプトについて共有していきます。

企画・対話

私たちからのご提案だけでなく、どんなことを大切にしたいか、実施前後の学びとどう関連づけていけるかなど、対話を重ねながらプログラムの詳細を設計していきます。

実施

プロジェクトがいざスタート。どんな実施体制やコミュニケーション方法で進めれば、学校全体を巻き込んだり、共感を広げられるかについても考慮していきます。

単発や連続型のワークショップなど、各学校で描いている思いやご要望に合わせて
多様な形態の学びをつくっています。

まずはお問い合わせしていただければ幸いです。

その他のプロジェクト

長期協働プロジェクト

プログラムの提供だけでなく、3ー5年間の連携協定を結ぶことで、授業づくりだけでなく、チームマネジメントやビジョンづくりなど包括的な学校づくりを協働しています。

ジェネレーティブ・ワークショップ

ジェネレーティブとは、“生み出す”を意味する言葉。身体性と非言語をつかった新しい探究のアプローチです。言語だけでなく五感もつかうことで、生徒の個や原点がより現れてきます。

先生の学び

先生たちの学びの場づくりにも取り組んでいます。時代や子どもたちの変化、そして日々の制約のなかでの葛藤や悩みを共有しつつ、対話を通してこれからの学びと学校の在り方を考えます。