TANKEN探究総合研究所
Tanq Research Institute.

TANKENとは、専門性の違う多様なメンバーと共に、「教育の再定義」の手がかりを見つけていく研究所です。
日々の現場での実践や、組織のなかでの実験から、問いや葛藤、ときに手応えを取り出し、ナラティブに研究しています。
複雑なものを複雑なままに、ままならなさとともに動的に進めています。

研究の全体像

DIALOGUE(対話する)

いつも中心にあるのが対話です。多様な世代や立場のひとたちとオープンに対話をすることで、新しい視点や感覚・暗黙知を取り出したり、一緒にうなったりします。仮説を立てて分析するというよりも、ナラティブアプローチと言って臨床から捉えていきます。

DIGGING(ディグる)

事例や先行研究を調べたり、データや制度などマクロな視点から捉えるために、リサーチやフィールドワークも適宜実施。異なる視点を見つけたり、取り出した暗黙知の代表性を深めたりしていきます。

GENERATION(生成する)

これらから生まれてきたもの・見えてきた視点は、実際に「やってみます」。

研究にふれる

生成ってなに?

「生成/Generative Pedagogy」とは、研究の土台にあるキーワードです。
私たちが教育を考えるときの基盤となる考え方であり、研究対象でもあります。  

生成の森

生成される場とは、どんな場なのか。チームのなかで起きてきた現象や感覚をまとめてみました。森を散策するように覗いてみて下さい。

イベント


不定期ではありますが、さまざまな分野の人たちとのオープンダイアローグやイベントを開催しています。

note


TANKENのなかで見えてきたことや、日々の学びづくりについて、noteにて発信しています。

引用・参考している本たち

働くことの人類学-仕事と自由をめぐる8つの対話-_松村圭一郎
中動態の世界-意志と責任の考古学-_國分功一郎
<責任>の生成-中動態と当事者研究-_國分功一郎・熊谷晋一郎
中空構造日本の深層_河合隼雄
ちゃぶ台7特集ふれる、もれる、すくわれる_ミシマ社
複雑系入門-知のフロンティアへの冒険-_井庭崇
知覚はおわらない-アフォーダンスへの招待_佐々木正人
思考としてのランドスケープ地上学への誘い-歩くこと、見つけること、育てること_石川初
ヴァルター・ベンヤミンの教育思想-メディアのなかの教育_今井康雄
ドゥルーズ=ガタリのシステム論と教育学-発達・生成・再生_森田裕之
意味が躍動する生とは何か-遊ぶ子どもの人間学-_矢野智司
バタイユ入門_酒井健
「聴く」ことの力- 臨床哲学試論-_鷲田清一
人生を物語る-生成のライフストーリー-_やまだようこ
場のダイナミズムと企業_伊丹敬之・野中郁次郎他
伝書-しむらのいろ-_志村ふくみ
遺言-対談と往復書簡-_志村ふくみ・ 石牟礼 道子

チームメンバーによる関連の研究リスト

2020年度

石黒和己『 VUCAの時代における「想定外の未来をつくる」学び−PBLによる発達論から生成論への転換−』

東京大学教育学研究科修士論文

2021年度

酒井朝羽『 教師が探究心を身につけるための環境要因の分析−高等学校におけるPBL実践を事例に−』

信州大学教職大学院実践研究書

佐野真知子『 公立高校におけるクリエイティブワークショップの実践−総合的な探究の時間におけるテーマ設定の手がかりとして−』

横浜国立大学教育デザインフォーラム

2022年度

石黒和己『ウェルビーイングな学校にむけて 生成の教育学と SEL の公立高校での実践』
https://gakkai.sfc.keio.ac.jp/journal/.assets/SFCJ22-2-25.pdf

慶応SFC学会『KEIO SFC JOURNAL Vol.22 No.2』2023.03 発行

※2023年4月更新