ひとびと
創業者からのメッセージ
ひとや社会というエコシステムは、そもそも複雑で多様で、両義的で複数性をもち、不確実な存在です。
そんな性質が増していく、到来しつつある社会を「VUCAの時代」と言いますが、それは一人ひとりの個が生かされる社会の実現だと感じています。
一方で、深刻さも見過ごません。
社会や暮らしのあちこちで、不安やいらだちが膨らんでいるなあと感じることが増えました。
世界中で広がるこの「分断」は、この時代に生きる私たちの最大の難題ではないでしょうか。
この希望と深刻さのはざまに立つ今だからこそ、この未踏の時代を希望と捉えることで、より多様性や想定外を楽しめる社会をつくれないか。
それが私たちのビジョンです。
「生まれ育った環境をこえて、一人ひとりに想定外の未来をつくる。」
対処療法ではなく価値創造を目指して、現場に立脚して対話を重ね、よくよく見ることで、子どもたちや学校の未来をしぶとく考え抜いていきます。
創業者
石黒和己(いしぐろ わこ)
1994年愛知県生まれ。2015年学部時代に青春基地を創設。
中高時代にシュタイナー教育という教科書も試験もない自由な教育をうけたことを原点に、
公教育の学校改革をつうじて、未来の学校づくりに取り組んでいる。
2023年、代表理事を卒業。
2017年 慶應義塾大学・総合政策学部卒業
2020年 東京大学大学院・教育学研究科修士号取得
チームの紹介
青春基地では、日頃からスタッフだけでなく、社会人のプロボノメンバーや学生インターンなど、
多様な立場や世代のひとたちと共にいることで、多様な価値観や感覚のなかから、未知を探っています。
チームのカルチャーは、自由であること。役割や肩書きに縛られない関わり方や、
自由な参画方法、面談のない人事、KPIをたてないことなど、組織の作り方も探究しています。
現在は、東京を中心としたチームで活動しています。
参画している人たちの声
佐野 真知子
青春基地 代表理事
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
高校のなかで、PBL(Project Based Learning)を実践できるなんて夢みたい!と、ジョインしました。私はずっと教育畑にいるのですが、PBLという学びには大学3年生の頃に出会いました。この出会いがそれまでの教育観を揺さぶっていたものの、その実践とは遠い場所にいたんです。だから青春基地を知ったときは、ワクワクで胸がいっぱいになっていました。
Q 2. 青春基地の雰囲気を教えてください!
ここは関わり方が自由なので、何かしてもいいし、しなくてもいい。(笑)なので、自分は自分のままなのに、今まで見えてこなかった部分が見えて、こういうこともできるんだ!っていう新たな発見があります。だから切羽詰まらないです。自分の好きなようにやれる、人としてありのままに安心していられる空間があると思います。それから教育以外が専門分野の人たちや、バックグラウンドが多様な人たちと一緒に学びを作ることも、とても新鮮です。みんなの言葉や想像から、アイディアが生まれて実際に実現していくところにいるのが面白いです。
Q 3. 活動していて感じることを教えてください!
青春基地は、「声」を大事にしているなあと感じます。何か質問する時、答えを求めたり、その人の専門性に頼りたいからではなく、ただあなたの声が聴きたいんだよっていうニュアンスが感じられて「あー幸せだな」って思います。(笑)
「その場にいるんだから、なんか教えてよ」「あなたの意見が大事だよ」という形で、話を振ってあげるというより、自然にそこにいたメンバーからポコポコと声が出てくる感じ。そういう雰囲気が滲み出てるというか、染み渡っているのかなーって思います。
川向 思季
青春基地インターン(長野)
長野県立大学グローバルマネジメント学部4年
合同会社キキ 取締役
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
大学のゼミ活動のつながりと、イベントで偶然知り合った高校の先生の紹介を介して、気づいたら青春基地の手がける教員向けのPBL研修の場づくりに関わっていました。なので、「入るぞー」って思い入ったというより、「あ、入ってた」って感じです。その後、流れるままに参加したスノボ合宿で、青春基地の雰囲気がおもしろそう〜って感じたのはいい思い出ですね。
Q 2. 青春基地ってどんな団体ですか?
私は青春基地の組織...組織って言っていいのかわからないこの感じがすごく好きです。ミーティングが予定通りに終わらないとか、毎回企画を一旦ゼロにして考えるところとか。青春基地はどこかで音が鳴ってたら思わず振り向いてしまう。それが自分たちに関係あるとか、近くだとか遠くだとかに関わらず、意識が持ってかれてしまう。それが例えば花火だったら、「あー、よかったね、楽しいねー」って後で気づくみたいなところが好きです。
Q 3. 活動していて感じること
利益や効率を優先すると、ある程度機械的な仕組みに頼ることになって、考えることや新しく生み出すことを後回しにすることがよくあると思いますが、青春基地にはそういうものが全くないです。なので毎回同じものができる訳じゃなく、新しく生まれるものがある。「いま、つくれるものを、全力でつくる」そういうところに心とか血が通ってる、呼吸している組織だなって思います。息を吸うように個々の内にあるものを拾い上げて、息を吐くように内から出るものを共有できるみたいな感じです。
滝本 瑠菜
青春基地インターン(東京)
2022年昭和女子大学卒業
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
大学の先生から青春基地のことを教えてもらいました。ちょうどその時、大学生の今しかできないことをしたいと思っていたので、説明会に行ってみたら、雰囲気が好きで、ジョインしました。
Q 2. 青春基地の雰囲気を教えてください!
心地いいです。ゆるさがありますね。みんな許してくれちゃうんですよね。ミーティング中も、「ご飯食べながら聞きます」とかいっても、「OKOK、面白いね」とか、「全然平気〜!」みたいな感じです。(笑)おそらくコロナの影響で、直前に授業をオンラインに切り替えたり、いろいろな臨機応変な対応とか、想定外とか、なにが起こるか分からない状況に直面しすぎた結果、この受け入れるスタイル、もう本当に、すごいゆるんゆるんさが出来たんだと思います。
Q 3. 活動していて感じることを教えてください!
毎週のミーティングで、ただただ話すのでさえ楽しいです。もちろん、その企画が実現化するプロセスもすごく面白いです。あと自分はワークシートをよく作るんですが、それが授業で使われて、生徒のホロッとした言葉が出てきたりすると、ああ、ってなんというか充実感というか、達成感を感じられるところも楽しいなと思います。
伊藤 麻純
青春基地プロボノ
経営コンサルタント
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
高3の進路が決まった後に軽い気持ちで説明会に参加しました。当時は、進路が決まった後で自分のやりたいことは何なのか分からなくなってしまっていたんです。その時「やりたいことは何?」と聞かれて、自分のやりたいことを初めて考えたりイメージして、とても楽しかったことを覚えています。青春基地の人たちは、「ノー」と言わず「いいじゃんやってみなよ」と応援してくれる人たちが集まっています。そんな雰囲気が素敵で、高校3年の時にそのまま入りました。
Q 2. 青春基地の雰囲気とは?
青春基地は「信じて待つ」スタイルがあると思っています。生徒とかかわるときは、誘導せず、その子の言葉が出てくるまで信じて待ちますし、先生に対しても一緒にプログラムをつくっていくために時間をかけてコツコツと、心をひらいてくれる時を信じて待つことを大切にしています。そんな、人の思いを聞くために待つという雰囲気が青春基地ならではだと思います。
Q 3. 青春基地での思い出を教えてください!
2年間ずっと一緒に授業をしてきた子どもたちの話です。その当時、徐々に授業していく中でこの授業が楽しいと思ってくれて前のめりになってくれたという過程があったんです。その後、彼らが成人してからみんなで同窓会をしました。そしたら、その子たちが「一番好きな授業だったよ」とか「その時の授業が自分の進路選択に役立っているよ」と言ってくれて、自分の届けたいこととその子たちの未来がリンクしていると実感しました。なんらかの形で彼らにプラスの影響を与えられていたというのが嬉しかったです。
桑原 正義
青春基地プロボノ
リクルートマネジメント
ソリューションズ 主任研究員
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
仕事で「大人は若者からもっと学ぼう」というプロジェクトをしていて、その一環で代表の石黒さんにインタビューをしました。そこで聞いた「生成」という教育のあり方がすごく面白いと感じ、ちょうどプロボノを募集していたので、そこから参加しました。
Q 2. 青春基地の雰囲気を教えてください!
企業とは同じ「個をいかす」でも、より自由で色んなものが「あり」なのが面白いところです。青春基地では、教育のあり方としての『生成』と『想定外の未来をつくる』というビジョンはみなが大事にしているものだけど、その捉え方や実現の仕方は、とことん自由。社会人も学生も、たまにしか来ない人も、誰もが自由に考え関わり、ゆるくも大事なところではつながって動いている感じがします。それが、生成や想定外の未来につながるってことを自分たち自身が味わい、楽しみながらやっている感じです。
Q 3. 活動していて感じることを教えてください!
青春基地のミーティングに初参加の日、開始時刻に行ったのだけど誰もいなかったんです(笑)。10分後、1時間後とかに五月雨式にみんなが集まってきたけれど、特にアジェンダも定まっていなくて、新メンバーにこれといった気遣いもなく、会話が勝手に始まり…。だけど不思議と阻害されてる感じはしなくて、むしろ自分が尊重されてる、自由にしてもらえてると感じたんです。個人的にはそれが心地よかったですし、生成というものにより興味をもつきっかけになりました。
古屋 晃司
青春基地プロボノ
エプソン販売
じ育成・組織開発
Q 1. 青春基地に入ったきっかけはなんですか?
会社から徒歩5分のところで、青春基地の説明会をやっていたので、「行ってみて、つまらなかったらやめればいいしな」ぐらいな気持ちで、ふらっと参加しました。でも、そこでの議論が楽しくて、気付いたら2時間、3時間経っていましたね。(笑)会社が終わってから、みんな夜な夜な集まってきて、当時の事務所は雰囲気も秘密基地でみたいな感じで、それが気に入って入りました。
Q 2. 青春基地に入って自分自身が変わったと感じていることはありますか?
青春基地という団体のそもそものビジョンを一緒に描いたり、公立高校に行って高校生と対話したりすることは、企業人としてなかなか経験できないことだったので、自分自身のアンラーニングが進みました。自分で「おかしくない?」って思っていたことに対して、おかしいのは自分だったんだなっていうことに気付かされる連続でした。いい意味で、自分の想定していることは一通り壊されましたね。(笑)振り返ってみると自分の人生において、自分のなかの想定が壊される体験というのは、意味が大きかったです。
かかわり方
青春基地では、さまざまな関わり方にて、チームメンバーを募集しています。
スタッフ
常勤・非常勤スタッフとして、学校づくりとそのコーディネート及びチームのサポートをしています。子育てしながら、副業しながらなど多様な働き方を歓迎しています。
学生インターン
各地域での公立高校での学びづくりを担っています。カリキュラムをデザインしたり、生徒たちと対話を重ねたり、新しいものを生み出しています。
社会人プロボノ
主に、社会人向けプログラムSOTEIGAIのデザインを担当。そのほか組織づくりや人づくりを研究しています。
寄付で応援
参画は難しくても、取り組みを応援したり、日本の教育を支えたい!そんな皆様からの寄付をお待ちしております。
採用情報
有期/非常勤スタッフ
マネジメントスタッフ職
・学校プロジェクトの推進/全体コーディネート
・広報やイベント活動の推進
・組織運営の事務/人事管理/事業企画
東京都(中目黒)
週2~3回(基本はリモート勤務でOK)
・週1程度はリアル出勤推奨
・学校での授業現場がある場合は当該校にて業務
・変形労働時間制(基本10:00~19:00の間で週24時間程度)
・時間・曜日はご希望に応じて調整可能
・副業・兼業での勤務も可能
時給1200円〜
有期雇用(更新あり)
労災、雇用保険(週20時間以上勤務の場合)
書類選考、面接
応募をご希望の方は、以下よりエントリーお待ちしています。
本エントリー前に、ご質問や確認したい点がある場合も、エントリーにてその旨をご記入ください。
スタッフ募集の詳しい内容はnote記事に掲載しています。
公立高校に新たな学びを一緒に届けませんか
よくあるご質問
各高校での取組みには、それぞれ年間延べ100名をこえる多様な方々に参加いただいています。
ぜひ、実際に取り組みの様子を見にいらしてください。「お問い合わせ」にてお願いいたします。
期間については、ご自身で決めていただいています。
半年程度の方も、3年以上関わっているメンバーもいます。
COVID-19以降、打合せは基本的に全てリモートで行っています。
授業についても、ハイブリットで対応している場合もありますので、まずはご相談ください。
各チームでのミーティングは、基本的に平日・夕方ー夜ごろに毎週開催していますが、毎回の参加は必須ではありません。
プロボノ・インターンいずれも、参画の頻度はご自身で決めていただいてます。
落ち着いたら戻ってきたり、集中的に参画したり、ご自身の予定に合わせて関わって下されば嬉しいです。
特別な専門性や知識より、「やりたい」からチームを作って取り組んでます。
実際、参加の動機やメンバーのバックグラウンドは様々です。
プロジェクト主な取り組みについて
学校と学び
公立高校を中心とした
学校づくりと学びづくり
SOTEIGAI
社会人向けプログラム
SOTEIGAI
研究
生成を研究する
TANKEN